こんにちは!
ケアマネの「こーせー」です!
2025年10月29日、内閣府が「認知症に関する世論調査」の速報値を発表しました。
昨年施行された 「認知症基本法」について、“知らない” と答えた人は 75.8%。
知っている人は 21.9% にとどまり、内容を詳しく知っている人は わずか 1.0% でした。
法律ができて社会が動き始めているのに、その存在が知られていない。
この結果に、現場で関わる者として危機感を感じています。
◆ 認知症基本法とは?
この法律の理念はとてもシンプルで力強いものです。
すべての認知症の人が、自らの意思によって生活できるようにする
認知症の方を「支援の対象」として捉えるのではなく、
意思を持ち、選択し、自分の人生を生きる存在 として位置づけています。
その理念をもとに政府は、
「認知症になっても住み慣れた地域で自分らしく暮らせる」
という方針で 「認知症施策推進基本計画」 を策定しました。
今後は自治体ごとに、具体的な計画が進んでいきます。
◆ 数字でみる「認知症基本法」認知度(内閣府速報)
| 回答内容 | 割合 |
|---|---|
| 知らない | 75.8% |
| 知っている(合計) | 21.9% |
| └ 内容をある程度知っている | 4.5% |
| └ 内容を詳しく知っている | 1.0% |
※2025年10月速報/日本全国18歳以上・3000人対象/回答率51.7%
◆ 法律がめざす方向性(ポイント整理)
| 重点ポイント | 内容 |
|---|---|
| 尊厳の尊重 | 認知症の人を「ひとりの生活者」として尊重する |
| 社会の理解 | 偏見や誤解を減らし、地域で支える |
| 本人の参加 | 本人の意見を施策に取り入れる |
◆ ケアマネとして大切にしていること
— 答えは本人の中にある
私がケアプランを作成する際に一番大事にしているのは、
「どう生きたいか」 を聞くことです。
・「料理はまだ続けたい」
・「庭に出て植物を触る時間がほしい」
・「家族には迷惑をかけたくない」
それは、サービスを利用するかどうか 以上に
その人の「人生の希望」 です。
ケアマネとして私たちができるのは、
“できない理由” を探すより、
“できる方法” を一緒に探すこと。
認知症基本法は、その姿勢を法律として後押ししてくれています。
◆ 認知度が低い理由と、私たちにできること
今回の調査で見えた課題は、
「法律があること自体が、まだ地域に伝わっていない」
という現実です。
認知症の人が思いを伝え、
周囲がそれを受け取るためには、
まず 知っている人を増やすこと が必要です。
ケアマネができる3つのこと
| やること | 具体的には? |
|---|---|
| 情報を伝える | 面談や地域の会議で認知症基本法を紹介 |
| 本人に聞く | 「どうしたいですか?」からケアプランを始める |
| 生活を見る | 判断よりも、その人らしさ に寄り添う視点 |
◆ 最後に — ケアマネからのメッセージ
認知症になっても、その人の人生は終わりません。
できることが減っていくように見えても、
その人には 「続けたいこと」 が確かにあります。
私たちができるのは、
困りごとを「支援の理由」に変え、
自分で選べる時間を増やしていくこと。
介護は、誰かを管理するためのものではありません。
その人のペースで、自分らしく生きる力を支えるためのものです。
認知症になっても、大丈夫。
そう言える社会に、一歩ずつ近づけていけたらと願っています。
