令和8年8月・法定研修報告:「高齢者虐待防止・人権擁護に関する研修」  

    ~小さな変化に気づき、一人で抱え込まない支援を~

    こんにちは!

    9月に入りましたが、まだまだ真夏のような暑さが続いていますね。

    朝晩は少しずつ季節の変化を感じるようになったものの、日中は厳しい残暑が続いています。

    夏の疲れが出やすい時期でもありますので、利用者様への水分補給や室温管理の声掛けはもちろん、私たち支援者自身も体調管理に気をつけながら日々の業務に取り組んでいます。

    ケアプランサービス ラポールでは、令和8年度8月の法定研修として、**「高齢者虐待防止・人権擁護に関する研修」**を実施しました。


    目次

    ■今回もICTを活用して全員受講

    今回も、これまでと同様にICTを活用した研修を実施しました。

    日々の訪問や相談対応、書類作成などの業務と両立しながら、それぞれが時間を有効活用して学習しています。

    移動時間やちょっとした空き時間には、スマートフォンなどを活用した「耳学」も取り入れ、無理なく継続して学べる環境づくりを進めています。

    受講後は学習記録を提出し、

    「何を学んだのか」
    「現場でどのように活かしていくのか」

    を一人ひとりが振り返ります。

    今回も6名が受講し、講義の事例・指導方法は平均4.3/5点、研修内容の満足度は平均4.2/5点となりました。

    単に研修を「受けて終わり」にするのではなく、学んだことを記録し、事業所全体で共有していくことを大切にしています。


    ■今回学んだこと

    高齢者虐待を「個人だけの問題」にしない

    今回の研修で特に考えさせられたのが、2025年問題・2040年問題と高齢者虐待との関係です。

    高齢者人口が増加する一方で、介護を支える生産年齢人口は減少していきます。

    介護の担い手不足が進めば、介護現場だけでなく、在宅で介護を担うご家族にも負担が集中する可能性があります。

    そのため、高齢者虐待を単に、

    「虐待した人が悪い」

    「その家庭だけの問題」

    として捉えるのではなく、社会構造や制度、支援体制なども含めて考えていく必要があることを学びました。


    ■「善意」が不適切なケアになることも

    今回の職員の学習記録の中で、とても印象的だった言葉があります。

    「善意が虐待になる怖さや不安を実感した」

    というものです。

    介護や福祉の現場では、

    「転ばないように」

    「危なくないように」

    「本人のために」

    と、良かれと思って支援することがあります。

    しかし、本人の意思や尊厳を十分に確認せず、支援者側の判断だけで進めてしまえば、場合によっては不適切なケアや権利侵害につながる可能性があります。

    だからこそ、単に「良かれと思って」ではなく、

    なぜこの支援が必要なのか。
    本人はどうしたいのか。
    その支援に根拠があるのか。

    を考えることが大切です。

    研修レポートでも、この気づきは無意識の身体拘束や不適切ケアを防ぎ、根拠に基づいたケアへつなげる重要な一歩として整理されています。


    ■現場の声から改めて考える

    受講した職員からは、さまざまな意見がありました。

    「定期的に学ぶことで意識付けになる」

    「無知が原因だからこそ、恥ずかしがらず人に聞いたり頼ったりしたい」

    「高齢者虐待は施設だけではなく、自宅で介護している家族の介護疲れにも目を向ける必要がある」

    「些細な変化に気づいて、話を聴いて対応していきたい」

    など、それぞれが自分の仕事と結び付けながら研修を振り返っています。

    特に、

    「分からないことは人に聞く」
    「一人で抱え込まずに頼る」

    という考え方は、とても大切だと思います。

    虐待防止や人権擁護を個人の倫理観だけに任せるのではなく、迷った時に相談できる職場環境や、組織として対応できる仕組みを整えていくことが必要です。


    ■ケアマネージャーとして実務へ活かすこと

    「介護する家族を支える」ことも虐待防止

    居宅介護支援に携わる私たちにとって、今回特に重要だと感じたのが在宅介護を担うご家族への支援です。

    在宅介護では、ご家族が毎日介護を続けているケースも少なくありません。

    介護疲れや睡眠不足、仕事との両立、将来への不安など、さまざまな負担が積み重なることがあります。

    だからこそ、利用者様だけを見るのではなく、

    「ご家族は疲れていないだろうか」

    「最近、表情や言葉に変化はないだろうか」

    「無理をして介護を続けていないだろうか」

    という視点も大切です。

    学習記録でも、在宅で介護を担う方の介護疲れと虐待の関係について気づきが挙げられていました。

    必要に応じて、通所サービスや短期入所などを活用して介護者が休息できる時間をつくったり、地域包括支援センターや医療・介護の関係機関と連携したりすることも、ケアマネージャーの大切な役割です。

    研修レポートでも、家族が発する小さなSOSを捉え、地域包括支援センターや多職種との連携につなげることが今後の重要な課題として挙げられています。

    虐待が起きてから対応するのではなく、起こらないように支える。

    日頃のモニタリングやご家族との何気ない会話も、そのための大切な機会なのだと改めて感じました。


    ■まとめ

    「気づく・聴く・相談する・つなぐ」

    今回の研修を通して、高齢者虐待防止は決して特別な場面だけの話ではなく、日々の支援の中にあることを再確認しました。

    利用者様の小さな変化に気づく。

    本人やご家族の話を聴く。

    判断に迷ったら一人で抱え込まず相談する。

    そして、必要な支援や関係機関へつなぐ。

    こうした一つひとつの積み重ねが、高齢者虐待の防止と人権擁護につながっていくのだと思います。

    個人の経験や倫理観だけに頼るのではなく、事業所として相談しやすい環境をつくり、多職種や地域と連携しながら支えていくことを、これからも大切にしていきたいと思います。


    🍀ラポールから皆様へ

    介護は、する側もされる側も頑張り過ぎてしまうことがあります。

    特に在宅介護では、ご家族だけで抱え込んでしまうと、知らず知らずのうちに心身ともに疲れてしまうことがあります。

    「少し疲れたな」
    「このまま続けられるかな」

    そんな時は、一人で抱え込まず、誰かに相談してください。

    ケアマネージャーをはじめ、地域包括支援センターや医療・介護の専門職など、一緒に考える人たちがいます。

    ケアプランサービス ラポールでは、利用者様の尊厳とその人らしい生活を大切にするとともに、支えているご家族にも寄り添いながら、地域や関係機関とともに安心できる在宅生活を支援してまいります。

    知ること、気づくこと、そして一人で抱え込まないこと。

    これからも継続して学びながら、日々のケアマネジメントへしっかりと活かしていきたいと思います。



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