令和8年5月・法定研修報告:「ハラスメント対応に対する研修」

    ~ICT活用による継続的な学びと職場環境づくり~

    新緑が心地よい季節となりました。
    当事業所では令和8年度の法定研修として、5月に「ハラスメント対応に関する研修」を実施いたしました。

    今年度から開始したICT活用型研修も、今回で2回目となります。
    ケアマネージャー職員全員が受講し、業務と両立しながら学べる環境づくりを進めています。


    ■ ICTを活用したオンライン研修(全員受講)

    今回も集合形式ではなく、オンラインセミナー形式で実施しました。

    職員それぞれが手の空く時間や移動時間を活用し、YouTube動画をラジオ視聴(聞く)しながら受講しています。

    ・移動中
    ・書類整理中
    ・空き時間

    など、“耳学”として音声中心で学ぶことも可能であり、多忙なケアマネ業務の中でも継続しやすい形となっています。


    ■ レポート提出もスマホで完結

    受講後の個人レポートについても、スマートフォンで簡単に入力・提出が可能です。

    さらに、事業所としても、

    ・受講状況、研修内容のまとめ
    ・事業所としての課題、次回研修への改善点
    ・指針とマニュアル改定への反映
    ・委員会議題

    などをシステム上で一元管理できるため、ICT導入による効率化を実感しています。


    ■ 研修内容の学び(実務への落とし込み)

    今回の研修では、「ハラスメントは特別なものではなく、日常業務の中にも潜んでいる」という点を強く学びました。

    職員間においては、暴言のような分かりやすいものだけではなく、

    ・優位な立場からの強い口調
    ・必要な申し送りをしない
    ・無視や孤立化
    ・「センスがない」「気が利かない」といった否定的発言

    など、“静かなハラスメント”も職場環境を悪化させる大きな要因になることを再認識しました。

    ケアマネ業務は多職種連携が重要であり、情報共有不足や感情的な対応は、結果として利用者支援の質低下にもつながるため、日頃から相手を尊重したコミュニケーションが必要であると感じました。

    また、利用者・介護者との距離感についても重要な学びがありました。

    身体介護時の不適切なボディタッチや卑猥な言葉、過度な接触など、支援職側だけでなく利用者側からのセクシャルハラスメントについても理解を深めました。
    一方で、支援者側の言葉遣いや態度によって、利用者が不快感を抱く場合もあり、「お互いの尊厳を守る姿勢」が大切であることを学びました。

    さらに、近年問題となっているカスタマーハラスメント(カスハラ)についても学習しました。

    ・理不尽な要求
    ・長時間の苦情
    ・過剰な謝罪要求
    ・支配的な言動
    ・サービス提供範囲を超えた要求

    など、不満を超えてエスカレートするケースもあり、現場職員が精神的負担を抱える要因になることを理解しました。

    その中で印象的だったのが「Wの法則」です。

    問題発生時には、
    “ひとりで抱え込まない”
    “組織として対応する”

    という視点が重要であり、管理者や事業所全体で情報共有しながら対応する必要性を学びました。

    また、「認知症だから」「精神疾患があるから」で全てを片付けるのではなく、背景を理解しながらも、職員を守る視点も必要であることを再確認しました。

    加えて、契約書や重要事項説明書の内容を丁寧に説明しておくことが、トラブル予防につながることも学びました。

    記録についても、

    「曖昧な表現ではなく、具体的・客観的に残す」

    ことが重要であり、感情ではなく事実を整理して記録することで、利用者・家族・事業所・職員を守ることにつながると感じました。


    ■ まとめ(ケアマネージャーとしての実感)

    今回の研修を通じ、ハラスメントは身近な問題であり、日々の言動や関わり方の積み重ねが重要であることを改めて実感しました。

    ケアマネージャーとして、多職種や利用者・家族との関係性を調整する立場だからこそ、適切な距離感や言葉遣い、客観的な記録、組織的な対応を意識していく必要があります。

    また、ICTを活用したオンライン研修により、業務負担を抑えながら継続的な学びが実践できており、職員全体の意識統一にもつながっています。

    今後も、研修を“受講して終わり”ではなく、日々の支援や職場環境改善へ活かし、安心して働ける事業所づくりにつなげていきたいと思います。

    ■ 契約・記録の重要性

    研修では、契約書や重要事項説明書の重要性についても再確認しました。

    また、支援記録については、

    「曖昧な表現ではなく、具体的・客観的に残す」

    ことが、利用者・事業所・職員を守ることにつながるという点を学びました。

    ケアマネ業務においても、日頃からの記録や多職種連携の重要性を改めて感じています。


    ■ 今後に向けて

    ICTを活用した研修は、時間効率だけでなく、継続的な学びや職員全体の意識統一にもつながっています。

    今後も、法定研修を“受けるだけ”で終わらせず、実際の支援現場へ活かせる学びとして取り組み、より良い支援体制づくりにつなげていきたいと思います。



    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    目次