こんにちは!
ケアマネージャーのともこです。
今日はケアマネージャーの事例検討会に参加してきました。
今回の事例は「物忘れのある高齢者への生活支援と家族へのアプローチについて」。
同じラポールの仲間である「こーせー」さんが担当したケースの発表となりました。
ご本人には物忘れがあり、自分の意見を十分に伝えることが難しい状況でした。
「住み慣れた自宅で暮らしたい」という思いは時折言葉にされるのですが、細かい希望や不安は表現しきれず、私たち支援者が生活歴や小さな反応から拾い上げる必要がありました。
ご家族のキーパーソンは妻。
ただ、奥様も支援に対する理解が不十分で、心身ともに疲れを抱えておられました。
「本人の気持ちは分かるけれど、日常生活を支えるのは大変。どうしたらいいかわからない。」と悩まれていました。
さらに経済的な負担の問題もあり、「サービスを増やしたいけれど費用が心配、私にも生活があります。」という葛藤もありました。
支援の中で、
- ご本人の表情や生活歴から「自宅で暮らしたい」という思いを尊重すること
- 奥様には「サービスを利用することは“家族の責任放棄”ではない」ことを繰り返し伝え、安心して支援を受け入れていただくこと
- 経済的に利用できる制度や地域資源を紹介し、少しでも負担を軽くすること
を心がけました。
検討会では、他事業所のケアマネさんからも
「キーパーソンの気持ちを丁寧に受け止めることが、結果的にご本人の安心にもつながる」
「介護者の負担感をどう軽減するかが、継続支援のポイントになる」
といった具体的な意見をいただきました。
物忘れのあるご本人の思いをどう尊重するか。
キーパーソンである奥様の不安や疲れをどう支えるか。
そして経済的な現実をどう乗り越えるか。
支援の難しさと同時に、ケアマネの役割の大きさを改めて感じた時間でした。
今回の学びを、これからの支援にしっかり活かしていきたいと思います。
